インプラントの歴史
インプラントの歴史

1.古代文明より始まるインプラント
古代エジプト、 マヤ文明、インカ文明、 アステカ文明などの遺跡からも象牙、宝石、貝殻等を歯の代わりに埋め込んだミイラ等が発見されています。
実際、機能したと考えられる最古のインプラントは、紀元7世紀頃、マヤ族の女性の前歯に埋め込まれた貝殻を加工したものです。
新しいと思われているインプラント治療ですが、意外と、永きに亘る歴史がある、まさに太古から歯科医療における1つの大きなテーマといえる治療法だということが、わかります。
2.革命的なチタンインプラントの確立
近代の歯科インプラントの基礎となったのは、1913年にグリーンフィールドが円筒型のインプラントを開発し、これが近代インプラントの祖と評される事が多い。
しかし予後は著しく悪かったようです。
1952年にインプラントの歴史にとって革命的な発見がありました。
現在のインプラント材の主流になっているチタンの特性が、スウェーデンのルンド大学で研究を行っていたペル・イングヴァール・ブローネマルク教授によって発見されたのです。

その後、研究が進み、オッセオインテグレーテッド(骨に接合した)・インプラントの科学的根拠に基く確実性も立証されました。
人間の体はチタンを味方だと認識する性質を持っているのです。
3.ハイドロキシアパタイトコーティングインプラントの登場
現代のインプラントはさらに進化を遂げました。
素材として主流になっているのは生体と親和性の高いチタンですが、治療に要する期間が半年~1年と非常に長く、患者さんの負担が大きいことが課題になっていました。

そこで治療期間を短縮し、かつ骨との結合をより強固にするために、開発者たちは、新しいインプラントを生み出すため研究を重ねてきました。
たとえば、インプラント体の骨にうめる部分・歯根部に人の骨成分であるHA(ハイドロキシアパタイト)という生体材料をコーティングしたインプラントは、骨と結合しやすく、チタンだけのインプラントに比べて飛躍的に結合までの期間が短縮されます。
お勧めする、1ピース1回法のAQBインプラントは、後処理として水熱処理という工程を行うことで結晶度の高い再結晶化HAの開発に成功、バイオテクノロジーに裏付けされた理想的結晶構造を有し、ゆえに画期的なスピードで骨との結合を実現しました。
半年~1年かかっていた治療期間が半分以下の約2ヶ月で終ったという症例も数多く報告されており、患者さんの負担が大きく軽減しました。
さらに歯肉に当たる部分(支台部)に“歯肉接着生体高親和性処理(水熱処理)”を施すことで、歯肉との親和性を高め、オペ時に心配される感染の危険性を最小限にする工夫も施しています。
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